2013年初夏、新海誠監督のアニメーション映画『言の葉の庭』で遂に映画音楽家デビューを果たしたKASHIWA Daisuke。彼の特徴の一つである、映像を強く喚起させる音楽性の原点、2006年リリースの1stアルバム『april.#02』を、前レーベルでの廃盤に伴い、このたび本人の手により全曲再ミックス、リマスタリングを施し、新たなジャケットと共にnobleより再リリースする事が決定しました。
2006年にドイツのレーベルonpaよりリリースされたKASHIWA Daisukeの1stアルバム『april.#02』。クラシカルで叙情的なメロディと、過激なエディットやノイズが複雑に絡み合い展開するユニークな作風は、あの坂本龍一氏も賛辞を寄せ、彼の存在を世に知らしめるきっかけとなった、処女作にして記念碑的な作品です。中でも表題曲の「april.#02」は、ピアノやストリングスの流麗なメロディとブレイクコア風のビートとエディットがせめぎ合い、調和と破壊を繰り返しながらダイナミックに突き進む、聴き手のカタルシスを強烈に喚起する25分を超える長尺曲で、KASHIWA Daisukeの代表曲のひとつです。今回の再リリースに伴い、「april.#02」を含め全楽曲が本人の手で再ミックス、リマスタリングが施され、初期衝動の持つ荒々しさや、ストイックなまでの構築への意思はそのままに、音の解像度の向上とともに、表現力がより豊かになり、音楽作品としての強度が一層高まりました。
リリースから約7年半を経てバージョンアップしたKASHIWA Daisukeの記念すべき処女作『april.#02』。KASHIWA Daisukeの原点と洗練を、どうぞお楽しみください。
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